187 dòng đầu tiên.
・~
・~
<俗に 後宮 3000の美女を擁すると いわれる 江戸城の大奥は・
この御鈴口の お杉戸を境として・
将軍以外の男性は 入ることのできない・
女の園であった>
上様の おな~り~
<将軍が大奥へ お出入りのとき この お鈴が鳴らされ・
迎える美女の群れは・
こよいの おしとねは どなたへ ご下命かと 艶を競い・
女たちの関心は・
ただ一人の男性である将軍に 集中されるのであった>
<五代将軍 綱吉には 御台所 信子の他に・
常磐井>
<ちょう愛に漏れた 女たちの鬱積は・
姿なき奔流を渦巻かせていた>
<例年 正月16日の夜 奥御膳所で行われる・
女たちだけの無礼講 新参舞は 女たちの鬱積の爆発であった>
新参舞を見しゃいな~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
ハハハ…
嫌~! 離して! 嫌だ!
あっ 嫌! お許しを
こんな恥ずかしい姿… 恥ずかしい?
ここは 上様も御遠慮なされた 女だけの催し
誰に恥じるというのです!
さあ お立ちなさい! い… 嫌!
嫌~!
助けて 聞き分けのない!
・~
・~
邪魔な ねずみめが…
ただいま 浦川から聞かれたように・
上様におかせられては こよいの新参舞で・
内ももに ほくろのある お末に目を留められた
心当たりの者は すぐ申し出ること
よいな? 私が調べます
さっ みんな 前をお開きなさい
お年寄様 そのように なさらずとも・
自分の ほくろのあるなしなど 分かってると存じますが
だからじゃ
破格の出世を夢みての 不心得者が出ぬともかぎりません
さっ お出しなさい
あっ ございました!
このような恥ずかしい所に ほくろがあるとは 今の今まで…
お~ でかしたぞ
もし 男子を出生すれば お世継ぎの ご生母様じゃ
違う!
上様ご所望のほくろは 左脚じゃ 申し訳ございません
雪岡様 ほくろの女が見つかりました
何? して どこで?
はい 万里小路様のお部屋の お末とか
チッ またしても 上品ぶった 京の女ぎつねめ
して お末の名は? はい おみつとか…
おみつさん
あんたって ホントに 運のいい方ね
ねえ おみつさん
こうなったら絶対に 上様のお種を 宿さなきゃ駄目ですよ
それも 男の子のお種を
もし そうなったら 今までのよしみで・
あたしたちのことも 引き立ててくださいよ ねえ
《上様のお目が私に…》
《日夜 ひそかに お慕いしていた上様に…》
あっ
上様 おな~り~
おなりでございます
鈴… 間違いでございます!
その鈴… 鈴… 間違いでございます!
お鈴は間違いでございます!
何? 間違いじゃと?
はい
大変な間違いを してくれましたねえ
そなたは いずれのお部屋の者です?
万里小路様の・
お末で おみつと申します
万事に お上品で おしとやかな 万里小路様のお末が・
そのような失態を するわけはない
偽りを申しておるな?
いいえ! 偽りでは…
申すな! 取り調べい はい
正直に申し上げぬか!
・(万里小路)お待ちなさい
江戸では このようなはしたない お仕置きをなさるのですか?
京では このような大きな失態も 不問になされますので?
私は はしたないお仕置きの しかたについて申しております
この失態については 納得の いくよう成敗をいたします
これは面白い では どのように?
命を奪います
命を? さよう
女の命よりも大切な 黒髪を切って・
お騒がせした罪と いたしましょう
旦那様! さあ
京の作法 お江戸の方々に お見せしてあげるのです
・(家臣)上様の おな~り~
・~
この者は?
はっ 先ほど 油差しをお鈴のひもに引っ掛け・
騒ぎを起こしました お末の者にございます
万里小路殿が いたく ご立腹で・
髪を下ろさせるとか…
それは ふびんな
鈴を鳴らしたくせ者は これじゃ
この者を 決して とがめるでないぞ よいな
・~
・~
《あの日以来・
遠く かいま見る上様に 胸を燃やし続けてきた私》
《お顔をまともに見ることも 許されない・
上様から お召しとは》
まあ 見違えるように 美しくなって
よいか? おみつ
心して お勤めするのじゃ
全てを投げ出して… よいな?
私が 上様のごちょう愛を つなぎ止めておれず・
あのような下賤な御半下風情に…
常磐井様
あなた様は 京の 水無瀬中納言様のお姫様
上様も おみつのような町方の 教養のない御半下に・
いつまでも お心を お留めなさるはずはございません
そのとおりであればよいが… いえ 間違いございません
先ほども 気の転倒を静めたいなどと申し・
あの おみつという女・
庭へ 1人で出ていったような 始末でございます
あっ 何をなさいます!
何をなさいます! あっ あっ ああ…
あっ うっ あっ…
何をなさいます!
お勤めができぬよう 大切な所を焼くのじゃ
お許しください! あ~!
お… お許しくだ… うっ…
・~
・~
えい 手ぬるい!
だが 雪岡 万里小路は 一癖も二癖もある知恵者
上様に どのように訴え出るか 分かりませぬぞ
その際は・
御半下同士の争いと 言い抜けるまででございます
ほんに 今頃は・
あの京の女ぎつねたち 大慌てでございましょう
ご苦労でした さっ いただきましょう
はい
申し上げます
ただいま 万里小路様のお部屋から おみつが上様の おしとねへ
何? おみつが?
あっ ああ…
ちか… 余は ちかのほくろが所望じゃ
あっ ああ… 上様
よいな ちか 許せ
ああ… うっ
ああ… 上様… 上様 お許しを…
・~
・~
上様… ああ…
もう ちかは…
・~
・~
・~
ああ… あ~あ
あしたから おちかは お手付き中臈か
器量のいい人は得だね
とばかりも言えないわ
おみつさんみたいに 大事な所を焼かれたりして・
お暇を出されてしまったりしてさ
本当ね
もう終わったころかしら おちかさん
まだまだ 明け方まで続くんだって ふ~ん
あ~あ 頭が熱くなっちゃった~ 嫌ね あんたったら
上様は その おちかという御半下が・
偽ぼくろとも お分かりなく 殊の外 ごちょう愛とか
ほんに たあいないこと フフッ
常磐井様なぞ 愛想を尽かして・
もう 京へ帰りたいと言って お嘆きとか
・(おりつたちの笑い声)
・(おりつたちの笑い声)
あっ 誰か… あら…
御免くださりませ
ああ…
ちか そのほうのほくろ 十分に賞味してとらせるぞ
この偽ぼくろ!
ああっ
No comments yet. Be the first to leave one.