முதல் 200 வரிகள்.
・~
駄目か やっぱり… うむ…
とにかく 伯父は話にならん
我々の決意を述べ 奸物粛清の意見書を渡すと・
ざっと目を通して 「これでも城代家老だ」
「このぐらいのことは お前たちに 言われないでも分かっている」
馬鹿な! じゃ なぜ今まで 俺も それを言った
「殿さまご出府中 その留守を預かる城代家老が・
次席家老と国元用人の 汚職を知りながら・
なぜ今日まで見逃していたのか」 すると にやにや笑って・
「おい 俺が その汚職の黒幕かもしれないぞ」
「お前たちは この俺を少し うすのろの お人よしだと思って・
かかし代わりに 担ぎ出すつもりらしいが」
「人は見かけによらないよ 危ない危ない」
「第一 いちばん悪い奴は とんでもない所にいる」
「危ない危ない」… そう言うと いきなり意見書をびりびりだ
破いた・ うむ…
無茶なんだ まったく それで?
それで俺は 伯父には はっきり見切りをつけて
打ち合わせのとおり 話を大目付の 菊井さんとこへ持ち込んだ
うむ… 菊井さんは どうだった?
菊井さんは やっぱり話が分かる! 初めのうちは 困った顔をして・
「ご城代と相談のうえで」と 逃げを打ってたが
俺が 今の伯父の話をすると びっくりしてね
しばらく考え込んでいたが
「よろしい この際 あなたたち 若い人と共に立ちましょう」
「ついては いっぺん あなたたちと ゆっくり話し合いたい」
「なるべく早く あなたの仲間を集めてほしい」と
そういう話なんだ
菊井さんは やっぱり本物だ やっぱり話せる
ありがたい 大目付が味方につけば千人力だ
「うすのろの お人よし」を かかし代わりに担ぐのとは・
わけが違う
・(あくび)
・(三十郎)ちょっと待ちな
ハァ~…
お前たちの話聞いてると まったく 話を聞いた? こいつ 逃がすな!
馬鹿野郎 逃げるつもりなら 初めから出てきやしねえや
しかし 貴様 なんだって こんな所に?
ここは旅籠賃を取られねえからな
ところで おい 盗み聞きってやつは いいもんだぜ
傍目八目 話してる奴より 話の本筋がよく分かる
まあ 聞きな
俺に言わせりゃ 城代家老が本物で
その大目付の 菊井って奴は眉つばだぜ
なに・ 無礼を申すと ただではおかんぞ
まあ そう とんがるな 俺は その2人の面も知らねえ
しかし 知らねえから かえって 見かけで迷わされる心配もねえ
おい 城代は つまらねえ面を してんだろう ええ?
そうらしいな
しかしな 話から察すると 城代は なかなかの玉だぜ
てめえが馬鹿だと思われてるのを 気にしねえだけでも大物だ
ところで その大目付の菊井だが お前たちが・
「やっぱり話せる」「やっぱり 本物だ」なんてとこから見ると…
こいつは まず 見かけには申し分はねえ
…らしいな
しかし 人は見かけによらねえよ 「危ねえ危ねえ」だぜ
黙れ! 素浪人のぶんざいで何を言う・
待ちな 今のは城代のせりふだぜ
いいか 城代は もっと はっきり言ってる
いちばん悪い奴は とんでもねえ所にいる
危ねえ危ねえ…
早え話がよ 大目付の菊井が 黒幕かもしれねえぜ
馬鹿な! 熱くならねえで聞きな
大目付の役目は何だ? うん?
ごたごたを 収めるのが役目じゃねえか
それをよ お前たちをたきつけやがって
変だとは思わねえのか・
それから 「お前たちと話し合いてえから・
至急 集めろ」って話も こりゃ危ねえぜ
大目付が黒幕だったら 集めといて 一網打尽と来らぁ
とにかく この話にゃ乗らねえで 様子を見るこったな
しかし 大目付とは 今夜ここで 話し合うことにして来たんです
なに?
傍目八目 ずばりだ 見てみな
・~
見事に取り巻きやがった
蟻の這い出る隙間もねえや フン!
このうえ まだ馬鹿な真似がしてえのか?
刀をしまいな 戦ごっこを やってる場合じゃねえぜ
うるさい! 貴様の指図は受けん! じゃ 勝手にしろ
みんな くたばって せいぜい菊井を喜ばせるこった
しかし こう取り巻かれては…
まあ 俺に任せな
・~
大目付 菊井どのの手の者だ 神妙にしろ!
表は十重二十重に固めてある 手向かうと ためにならんぞ!
うるせえな… 何でえ・
やいやい いいかげんにしろ
ウワッ!
人のねぐらに 土足で踏み込む奴があるか!
アアッ! ウワッ!
こいつ!
面白え やる気か・ だが 気をつけな
俺は今 寝入りばなを起こされて 機嫌が悪いんだ!
ウウッ!
・~
アアッ!
ひけ! ひけひけ!
目当ては ほかにある 道草を食ってる場合ではない
それに この男を片づけるには だいぶ手間がかかるぞ
貴公 なかなかできるな
仕官の望みがあるなら 大目付の役宅へ俺を訪ねて来い
俺の名は室戸半兵衛
もういいぜ 出てきな
・~
何とお礼を申し上げていいか…
礼の言葉なんか要らねえから 少し金くれねえか?
このところ ほとんど水っ腹でな
なぁに 1杯やって 飯が食えるだけありゃいい
これだけ もらうぜ
じゃ あばよ
・~
しかし お前たち これから どうする気だ?
はっ… あなたのお話で目が覚めました
早速 城代家老の伯父の所へまいり
不明をわびて その指図を仰ぐつもりです
なかなか聞き分けがいいな いい子だ
待てよ… いけねえ こうなると お前 その城代家老が危ねえぞ
ご城代が? そうよ
俺が もし菊井だったら 城代をとっ捕まえるね
「いちばん悪い奴は とんでもねえ所にいる」なんて・
図星さされちゃ放っておけねえ
どこへ行くんだ? もちろん 伯父の家へ
捕まりに行くのか? お前は正体がばれてる
うっかり面を見せたら それっきりだぞ
しかし みんな私が… 私のまぬけから こんな…
責任は我々みんなにある
貴様は 我々の 打ち合わせどおり行動しただけだ
しかし 伯父の身の上に もしものことがあったら 俺は…
馬鹿! 「伯父 伯父」というのは やめろ!
この際 そんなお前ひとりの感情で 勝手に行動を取るのは許さん
そうだ こうなったら 死ぬも生きるも 我々9人…
10人だ! てめえらのやるこたぁ 危なくて見ちゃいられねえや
・~
静かだな 何の変わりもなさそうじゃないか
いや 変だ… いつもなら もう こんな時刻には板戸を閉めている
この池に魚は いるか?
大きな鯉が たくさんいますが
魚らしいな
ご推察のとおりです 今の3人は 大目付の配下の者ですし
あの部屋は伯父の部屋です
伯父の身に 何か 大事が起こったに違いありません
まあ 慌てるな もう少し様子を見ようぜ
・~
チェッ… こう 金魚のうんこみたいに・
つながって来られちゃ 始末が悪いな
どっか おとなしく 片づいてるとこは ねえのか?
ここを少し行くと まぐさ小屋がありますが
よし じゃ ひとまず そこへ行こう
・~
・(馬の鳴き声)
こいそ! どうした? あっ! 井坂さま…
馬鹿! 泣いてる場合じゃない
はい… 旦那さまが大変です 旦那さまが!
落ち着け! 落ち着いて 何が起こったんだか話すんだ
はい… 大目付の菊井さまが・
いきなり たくさんの人を連れて 踏み込んできたんです
旦那さまは ちょうど お食事中だったんですが
そんなことは どうでもいい 伯父は どうなった?
10人ほどの人に囲まれて どこかへ
連れ去られた? 馬鹿な! うちの者は何をしてたんだ
みんな 男の方たちも あっという間に取り囲まれて・
長屋に 押し込まれてしまったんです
伯母は どうした? よく分かりませんが
多分 見張りの者をつけられて どこかへ… 千鳥は?
お嬢さまも 多分 奥さまと ご一緒だろうと思いますが…
長屋の見張りは?
長屋の前には14~15人います しかし・
お前 どうして その見張りの目を ごまかして逃げられたんだ?
その見張りの者たちが お酒をねだったんです
それで 私 お勝手から取ってくると言って…
誰も ついてこなかったか? いいえ
最初 1人ついてきましたが…
でも 2度目に ねだったときは もう誰も ついてこないんです
だから… おい この子を早く帰そうぜ
帰す? 長屋へ帰すのよ
せっかく 逃げ出したのに気の毒だが
逃げたと分かって 騒ぎだされちゃ面倒だ
それより 酒をたくさん持ってって・
見張りの奴らに たらふく飲ませてもらいてえ
城代のかみさんや 娘を助け出すのに都合がいいぜ
分かりました
こいそ 帰ってくれるか?
はい 帰ります
いい侍だ フン… お前たちより頼もしいぜ
あなたには いろいろ お世話になりました
しかし もう少し言葉を慎んでください
仮にも ご城代の奥方を 「かみさん」などと…
それに 何から何まで あなたに指図されるのは困る
第一 あなたは まず奥方を助けるつもりらしいが
この際 ご城代を 助け出すのが目下の急務だ
でもな 城代は どこにいるんでえ?
どこにいるか分からねえ者を 助けようがねえ
それによ 菊井が どうする気で連れてったか
そいつが分からねえと これから先 手の打ちようがねえぜ
いいか 菊井の奴も 城代をしょっぴくからにゃ・
かみさんに 大目付の口上ぐらい言ったろう
お前たち そいつを聞きたかねえか? ああ?
分かったな? 分かったら手分けだ
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