The first 200 lines.
エビータ
ブロードウェーミュージカル 「エビータ」に基づく映画
1952年 ブエノスアイレス
悲しい知らせです
我が国の魂のリーダー エバ・ペロンが
今夜8時25分 永遠の眠りにつきました
1926年 チビルコイ
帰って
子供たちの父親よ
最期の別れをしに来たの
愛人と私生児のくせに
〈なんて女!〉
〈帰って 騒ぎにしたいの?〉
〈帰るもんか 偉そうに〉
〈さっさと消えな 娼婦 しょうふ め〉
エバ!
エバ!
放して 私のパパよ!
私のパパなの
パパ!
私のパパよ
パパ!
〈悲しい日となりました〉
〈国民は涙を流し…〉
なんという騒ぎ なんというショー
アルゼンチン中が動揺してる
エバ・ペロンという女優が 死んだから
国中が正気を失ってる
朝から晩まで一日中 誰もが嘆き悲しんでる
当然とばかりに
なんという見事な去り方
人生の幕を下ろす時には
こういう葬儀をしたいものだ
すばらしい最期
この国を注目の的にした
第一面を飾ったんだ
世界中の新聞で
聖エビータとは誰?
病的なほど悲しむのはなぜ?
どんな女神だったというのか
彼女なしで やっていかれるのか
個性的な魅力で 時の人となった彼女
この街で一番のショーは
大統領官邸の前で 嘆き悲しむ民衆
だが それも今に終わる
葬儀の煙が消えればすぐに
正気に戻り 思うだろう
“彼女は何もしてない〟と
君は国民を失望させた
不死であるべきだったのに
国民の願いはそれだけだった
なのに君は 応えてやらなかった
歌え 愚か者たち
祈りの時は続かない
女王の死で王は終わり
彼女は戻ってこない
1945年10月17日から 楽しんできたショー
スターが死に 魅力は激減
国には最悪の展開だ
今まで政府は“舞台〟
政策は“彼女の存在〟
薄っぺらい言葉を 大声で叫ぶだけの女
歌え 愚か者たち
祈りの時は続かない
女王の死で王は終わり
彼女はもう戻ってこない
1936年 フニン
マガルディ様 7時です 遅れますよ
成功を望むエバには
あらゆる障壁があった
金も父もなく 行く手は闇
15歳まで村を出たこともない
そこへ現れたタンゴ歌手
マガルディだ
彼こそが名誉ある最初の男
エバ・デュアルテに 利用された第1号
千の星が輝く 今宵 こよい
君を天国の扉へ いざなおう
ギターが奏でる愛の音色が
響き渡る楽園へ
きらめく星空の下で
永遠に愛し合おう
2人だけの特別な今宵
僕と飛び立とう
こんなに甘いキスが あったなんて
初めて知ったよ
愛する者もなく 独り さまよう——
絶望した男だった
それが今では
悲しみなど すっかり消え失せた
いとしい君が 目の前に現れた——
あの日から
今宵こそ
今宵こそ
千の星が輝く今宵
君を天国の扉へ いざなおう
ギターが奏でる愛の音色が
響き渡る楽園へ
あなたのような有名人が
私のような小娘に恋?
私の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
彼女の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
狙われたぞ マガルディ
今のうちに逃げろ
やっと この時が来た 私を連れ去って
気が早いぞ
退屈な田舎暮らしは終わり
何の楽しみもない日々
勘違いするな
恋人を捨てる気?
恋人だって?
冗談だろ
彼女のおかげで 巡業を楽しめたはずだ
契約もしてないのに あなたにすべてを捧げた
安心して 新聞社には話してない
今はまだ
私の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
あなたにすべてを捧げた
思ったからよ
信じたから
いつまでも一緒だって
もう逃げられないぞ
彼女の決心は揺らがない
彼女を発掘した男として 名を残すといい
大都会はパラダイス 金を持っていればだ
地位とコネがあれば
注目の的にもなれる
君のような人間は
ゴミのように掃かれる
せめて中流階級なら
中流階級なんて!
大嫌いな連中
父の一族は中流階級だった
私たちを遠ざけ 葬儀にも呼ばなかった
行く先々で 愛人とモメてるのか?
都会を甘く見るな
飢えてて冷たくて 怒りに満ちた場所だ
愚か者は すべてを吸い取られる
愚かでない者も 進むべき道を誤り
悪に染まる
清らかさに飽きた私に 悪は魅力
今まで真面目に生きすぎた
鳥が飛び立つように 私もここを出る
多様性のある社会へと
私の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
彼女の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
5年だけ待ってみろ
君を迎えに来て言うよ “僕と一緒に都会へ〟
君は 怪訝 けげん な目で 僕を見るだろう
大都会への憧れなんて 愚かな夢は捨ててるから
愚かな夢だなんて言わせない
もてあそんで終わりなんて
都会人のズルさなら学んだわ
ゆうべのあなたからね
私の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
彼女の憧れは大都市
ブエノスアイレス 大都会
野心には気をつけろ
飢えてて冷たくて 制御不能な乱暴者だ
野心で身を滅ぼす男もいる
しかも君は女
いや 女とも言えない 世間を知らない子供
君が何と言おうと 連れていけない
調子はどう? ブエノスアイレス
私はあなたに夢中
あなたも私の 虜 とりこ になる
ついに来たわ ブエノスアイレス
下がって よく見てちょうだい
私の中にあるスターの資質
熱気と騒音とホコリを感じて
痛みを感じるほど踊りたい
都会の魅力を私にぶつけて
ここが私の居場所
こんにちは ブエノスアイレス
着飾って世に出る私を見て
ショーの始まりよ
私を受け入れパワーを与えて
都会の血とワインで 私を満たして
いくらでも受け入れる
大都会が私のステージ
下がって ブエノスアイレス
よく見てちょうだい
私の中にあるスターの資質
もしも私が やりすぎてしまったら
すべて あなたのせい
美しい街
あなたに夢中
もしも私が疲れて 休みたくなったら
とっておきの恋人を与えて
柔らかな羽根布団と静けさを
あなたには いい顔も悪い顔もある
でもその存在が私の原動力
私を成功へと導いて
信じて 損はさせない
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