The first 184 lines.
<僕のお姉ちゃんは 3年ほど前から➡
10年日記というやつを つけているらしい>
<おととしの今日と 去年の今日と 今日の今日が➡
似ているとか 似ていないとか>
<何で お姉ちゃんが➡
そんな うっとうしい 日記をつけているのか➡
僕には よく分からない>
じゃ 陽子さん サインお願いします
はい
ここ お願いします はい
ちわ~ はい いらっしゃい
よろしくお願いしま~す
これでいい? どうも
は~い ご苦労さま あ~ ガラス入れたんだ
また飲み来てね はい どうも はい 失礼します
ガラス入れたんだ? うん 油が飛ぶでしょ
へえ 詩が書いてあるね これ
ヘラワックっていう人の詩でね
おはようございます あっ おはよう
へえ~ 来たんだ 今日も
続けられんの?
はい アハハハ
あっ 新人?
ん~…
何ですか? これ あっ いらっしゃい
犬
犬?
ごめん 拾い物なんだ 拾い物なんですか?
エヘヘ あげるよ
暑いね はい 冷たい水
あっ すいません
お疲れさまでした お疲れ
おい 山岡 はい
トンボのタイミング 遅いや
練習します ハハハ!
何が おかしいんだ? お前ら この野郎 斬るぞ!
私 あんた 好きよ えっ?
アハハッ ありがとうございます どうも
おばあちゃん サインでもしましょうか?
あっ 要らない
クソばばあ!
田中 バイト決まったの? まだまだ
何だ こりゃ? 猿か
犬だそうですよ
犬? どこがよ これ 売ろうってのか?
フフフフ なめてんのか
いつ? ヘッ
昨日 店長 急に言うんだもん 参っちゃったよ
でも林さあ ムーズビルは 辞めてよかったんだ だってさ…
<両親が転勤で半年間 家を留守にする間➡
お姉ちゃんは 下北沢の駅に ぴったり張り付いたみたいな➡
カフェKARASSというお店で バイトを始めた>
どうも どうもありがとうございます
<お姉ちゃんは 楽しいと言っていたけど➡
ざわざわした 妙なお店だった>
何か食べる? ああ 何か頂戴
焼きそばでいい? いいよ
焼きそばしか知らないのか
おいしいんだもん KARASSは 焼きそば
でも 筒井さん 大変ね
もういいよ 筒井の話は こっちまで景気悪くなっちゃうな
どこ引っ越すって? 筒井
ここら辺 畑だらけの頃から あった店なのに
え?
どこへ? 茨城… 茨城の実家だって
いいなあ 実家側へ帰れるってのは
お前 そんなもの あるだけ損だよ
俺 そうなったら 沖縄 行こうかな
ハブいるぞ ハブ
有希! 有希!
いい歌よね それ
はい ご一緒に
足元 黄色い線の内側まで 十分 下がってお待ちください
急行 小田原行きが到着です
はい 何これ
プレゼント 何の?
何でもない 何だよ
何でもない日プレゼント
ふ~ん 売れ残りか
マジだからな 何?
バイト料 ぶんどりに乗り込むから
いや いいって バーカ
そうやって お前が許しちゃうから 次の被害者を生むんだぜ
いや お前だって そもそもは➡
宮さんが がつんと 店長に言わなかったから➡
次の犠牲者になったんだからさ
お前 何 入れてんだよ
もう終わっちゃったよ
さっきから 何なの? それ 見せて
ちょっと やろうよ 並べてよ
気持ちいいね
いらっしゃいませ 疲れた~
どこ行ってたんだ?
美亜の買い物 つきあってたよ
長いんだもん 美亜ちゃん また買い物?
ねえ これってさ…
犬なんじゃなくて 天狗なんじゃない?
天狗って?
下北の大天狗
何それ?
知らないの?
ねえ 今から見に行ってみよっか?
あっ いた 買ってきたよ エッグバーガー
え~ ベーコンレタスって 言ったじゃん
えっ エッグって 言わなかったっけ
レタスって言ったよ まあ いいけど
ねえ あれ さっき言ってたやつ
ホントだ
でっけえ~
懐かしい 久しぶりなんだ ここ来るの
すげっ
違うよ こうだよ
ああ 何か おお 言われてみれば
うん 何か 鼻の この感じが似てるでしょ?
ほら 由来が書いてあるよ
ねえ これ もらってもいい?
頂戴 これ
もしかして それ お守り?
天狗だったら そうかもね
見して
変なの
ねえ これ 貸してくんない?
私ね 来週 運転免許 試験だからさ
いいよ
御利益あるかもね
九ちゃん カッコイイ
いいポスターじゃない ねえ? 早川ちゃん
横尾忠則って とこですかね?
忠則じゃなくて ただのり
確かに 時代 ワープしちゃってるけどね
エヘヘヘ… そう 大時代錯誤だ クソ芝居だ そんなものは
またまた 結構 客 来るじゃないですか
客 来りゃいいってもんじゃねえ バカ野郎
しょうがないな 有希も
あんな ヤブ蚊みたいなやつに とっ捕まって
そんなこと言って 九ちゃんと福子さんだってさ➡
あそこ しゃがんで よく もめてたじゃん
知らん! 忘れた
ちょうど6000円 ごちそうさまでした
どうもありがとう すいません またね はい どうも
いらっしゃい
《ああ… 一生は蚊取り線香のごとき》
《ぼ~っとしてる間に どんどん渦巻きが小さくなる》
《できることも 気が付いたら 少なくなってる》
《昨日より 今日のほうが 確実に少なくなってる》
《今が ちりちり燃えて 灰になって ぽろっと落ちる》
《最後は 俺も ド真ん中に到着して➡
俺の屋台骨に 初めて出くわして➡
俺は なくなる》
《ぽろっと なくなる》
《多分 私の蚊取り線香は まっすぐだ》
《むなしいくらいに まっすぐだ》
達也 久しぶり やあ
あっ 着物だ 何その…
似合うじゃん 似合う似合う 色っぺえ
ホント? 色っぺえだって 似合う?
似合う似合う ホント?
で 何 一日中 働いてんの? ううん 昼間だけ
昼間だけ? うん
記念にさ 写真撮ろうよ 写真 達也もスーツだしさ ねっ
いいって 何の記念だよ お前 スーツ着たぐらいでよ
はい いくよ
あっ じゃあ 林 お前 入れよ セルフタイマーで撮ろう
<達也は 面接を受けた ある出版社の写真部に➡
見習社員として 就職することになった>
はい いくよ
いや 結構 これがね 面白いんだって
少女漫画なんだけどさ
笑顔でね
ロリコンが…
君たち青年は 午前8時の太陽のように➡
はつらつとしている
えっ… 何 言ってるの?
何かね 毛沢東が➡
紅衛兵を励ますときに 使った言葉なんだって
俺 何か これから始めようって 本気で思うときさ➡
なぜか この言葉を思い出すんだよ
午前8時の太陽のように はつらつとしている…
はずなんだよなあ 俺らもな フフフ
すいません チラシ 置かせてもらいたいんですけど
あっ はい お預かりします
お願いします お疲れさまです
あっ…
いつも拝見してます
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