لومړۍ 200 کرښې.
さぁ 二人とも
落ち着ける場所に座った?
じゃあ 読むわよ
このお話は何千年も前に始まりましたが
たったの7日間で終わってしまいました
昔々のその昔
私たちがいま目にしているようなもの
太陽や月や星や地球や動物や植物は
何1つありませんでした
神さまだけがいらして 神さまだけがそれらをお創りになることができ
またお創りになられたのです
シンプソンさんね・・・ まったく変わった人だったわよね
あれからどうしたかしら?
そりゃ多分死んでるでしょうな 他の皆と同じようにね
あの頃は楽しかったわね・・・
タトルさん 髪!
どなたかしら?
おはようございます 奥様 私たちは・・・
ああ 例の・・・ 入って
こんなに早く来るとは 思ってなかったから
で あなたは?
バーサ・ミルズです 奥様 そして彼がエドモンド・タトルです
お目にかかれて光栄です 奥様
あなたが庭師の方ね
ええ そうです 庭師です
この子はリディアです
メイドの経験はかなりあるの?
その天使みたいな顔に騙されてはいけません 奥様
彼女は見た目よりも年がいってるんですよ
アイロンがけは?
どうして黙ってるの?
彼女は口がきけないんですよ 奥様
可哀想に話せないんです
あら
でもなかなかの働き者ですよ 奥様 保証します
ならいいわ
考えてみれば 前に雇っていた子はお喋りすぎてうるさかったのよね ではこちらに来て
ミルズさん あなたとその子は
階段の一番上の屋根裏部屋で寝起きしてちょうだい
そしてあなたは ミスター・・・
タトルです 奥様
タトルさんは・・・ 裏の小屋を使ってね
ご存知の通り使用人が
一週間ほど前に突然消えてしまってから 家事は少々疎かになってます
消えてしまった?
まるで・・・ 煙のように
お給料も受け取らず
荷物も持たずにね
なんてまた奇妙なことを
その内分かると思うけど
この家は必ずしも住みやすい家とは言えません
だから新聞広告には 「誠実で勤勉な人を」と書いたの
私たちほど誠実な働き者はいないと思いますよ
ねぇ タトルさん
ええ 我らはとても正直です
それにとても働き者です
ここがキッチンです
私は8時に 子供達は9時に朝食を摂ります
昼食は1時 夕食は7時半です
旦那様は?
旦那様は戦死したわ 一年半前にね
それからは私が全部やってきたわ 料理は誰がすることになるの?
それはご愁傷様です 奥様
料理は誰がすることになるのかしら?
ところで私にやっていることに 気づいているかしら?
この家では 前の部屋のドアを閉めずに
次の部屋のドアを開けてはいけません
このことはしっかりと覚えていてちょうだい
簡単に見えるけれど やってみると結構大変だから
50の部屋に対して鍵は全部で15
ドアが家のどのエリアにあるかによって 使う鍵は違ってきます
ミルズさん 明日から鍵束を1セット
あなたに預けることにします
はい 奥様
ここはミュージック・ルームです
このピアノは 私たちが引っ越してきた時には既にあったの
子供達にはピアノは触らせないでね
偏頭痛の種になるから
この家では静寂をとても重んじています
電話やラジオなど
音を立てるものは一切置いていません
電気もありません
戦争中ドイツ軍が何度も 電力を切断するものだから
なしでもやっていけるようになったの
では 次に
奥様 全部の部屋を見せて戴く必要はありません 私たちはもう・・・
いいえ 必要はあるわ
何故かと言うとこの家では 自分がどこにいるのかわからないことの方が多いからよ
テーブルがあるのか椅子があるのか ドアがあるのか棚があるのか・・・
それとも子供がかくれんぼをしているのか 判別するのはとても難しいの
どういう意味です?奥様
多分 子供に会ってからのほうがいいわ
タトルさん 庭を見に行って戴いて結構ですよ
道具は小屋に置いてあるわ
はい 奥様
二人はカーテンを閉めてちょうだい
全部よ
ではこちらへ
起こしてくるからここで待っていて
何があっても カーテンは開けないようにしてね
さぁ 起きる時間よ
ご挨拶して欲しい人がいるの
我らの日に光をもたらす
イエスさまに祝福あれ
確かな信念をもって迎えん
聖なるマリア様に祝福あれ
イエスさま マリアさま
今日一日我らを守りたまえ
まだ寝ぼけているけど
何て可愛いお子さんたちなんでしょう
さあ 何て言うんでしたっけ?
こんにちは
こんにちは お子さんたち
私はミルズよ でもバーサと呼んでいいわ
あなたたちのお名前は何て言うの?
アンです
ニコラスです
アンとニコラスね 何てステキな名前かしら
あなたが新しいばあや?
ええ そうよ 私が新しいばあやよ
朝ご飯の時間だわ
リディア キッチンに行って雨戸を閉じておいてちょうだい
お医者さまには治せなかったの
何をですか?
色素性乾肌症
要するに重度の光アレルギーよ
あの子たちは光に敏感で
これ以上の光には絶対晒してはいけないの
そうでないと数分で炎症を起こし
水ぶくれができて呼吸困難に陥るわ
命にかかわるのよ
何てこと・・・
私このトースト嫌い
何故?
何か変な味がする
前みたいな方がいい
それはね 前は違う人が作っていたからよ
あの人いつ帰ってくるの?
帰っては来ないわ アン
パパと一緒だ
でもパパは帰って来るもの
ミルズさん パパはフランスで戦ってるの 知ってた?
世界大戦だよ
知ってるわよ でもパパはフランスにいるの
おしゃべりはそこまでにして ごはんを食べなさい
あなたもいなくなるの?
そんなことはありませんよ どうしていなくならなければいけないの?
あの人たちもそう言ったわ
でもいなくなったわ あのことがあってからね
黙れよ!
どういう意味?アン 何があったの?
ママがおかしくなっちゃったの
何も無かったんだ
いいえ あったわ
なんにもなかったんだよ!
いいえ あったわ!
お黙りなさい
何をやっているの?
1分以内にお皿のものを
全部食べられるわね
ミルズさん ちょっと来て 聞きたいことがあるの
はい 奥様
郵便屋さんはいつもだいたい 水曜日に来るの
でも今郵便箱を調べたら 今週はまだ来ていないみたいで
ええと それはつまり・・・?
この手紙は5日前に集荷されて
新聞社に届くはずだったの
でもこれは新聞には載らなかったわけだから
あなた方がどうしてここに来たのかと思って
説明してもらえるかしら?
ああ それでわかりました
実は奥様が私たちを出迎えてくださった時に
そのことはご説明しようと思ってたんです
でもあっと言う間に中に入れて下さったので 機会を逸してしまって
こういった大きなお屋敷は いつだって経験のある人材を必要としていると思って
ということは あなたたちは前にもこういった家で働いたことがあるの?
驚かれるかもしれませんが そうなんです 奥様
実を言うとこのお屋敷で働いていたのです
ここで?
数年前に一度だけですが
こんなことは 言っていいのかわからないのですが
私の人生で一番楽しかった時期をここで過ごしました
だから来てみたのです
このお屋敷は私たちにとって とても大切な場所ですので
もし念のために紹介状が必要でしたら・・・
いえ いいわ 要らないわ
じゃあこの家のことは良く知っているのね?
それはもう もちろん壁がどこかに行ってしまった
というなら話しは別ですが
この屋敷で唯一動くのは光だけよ
でもそれだけで全てが変ってしまう
かなり暮らしにくいのは確かよ
けれど耐え切れないということはないわ
耐える唯一の方法は冷静さを保つことなの
はい 奥様
私は幻想とか空想とか嫌いなのよ
私の言っていることがわかる?
多分・・・
あの子たちがたまに変なことを言うの
でも気にしちゃ駄目よ
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