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(クレインの父)今日は遅くなるのか? クレイン。
(クレイン)うん。
(クレインの母)クレイン。 ほおづえ突いて ご飯 食べるの やめなさい。
(クレインの父) ガラクタ市とか言ったな。→
不良のたまり場とかじゃ ないのか?
(クレイン)そんなんじゃないよ。
(母)好奇心旺盛なのは 誰に似たのかしら?→
世界を飛び回る パパの影響?
(父)いや 貿易の仕事は もう5年前に辞めたよ。→
今は ルィムニーで悠々自適だ。
(母)あら わたし 今 ベールにいるのよ。 近いのね。
(クレイン)いってくるよ。 (母)クレイン→
ちゃんと 夕飯の時間までに 帰るのよ。
(父)そうだ。 食事は家族揃って取らなくてはな。
(クレイン)そうだね。
おっと。
《「願いを捧ぐなら」って 何か 変だ》
《普通 捧ぐのは 祈りだろ》
《そう きっと見返りなんて 返ってきやしない》
《きっと 昼の星に バレるだけだ》
《ちっぽけで くだらない 僕の願いがね》
《そして…》
(友人)おーい!
《昼の星は 僕を笑う》
(ざわめき)
(友人)結構 人いるね。 うん。
あっ!? うわ~ 宝の山!
どれか 使えないかな。
おっ これなら…。
合うかな?
(友人)俺 今月分のドネ 使いきっちまったんだよなあ。
貸そうか? (友人)大丈夫。 今日は見るだけ。→
それより見せろよ。 何年ものだ?
キモいよ。 やめなって。
兄ちゃん 気持ちいいよ。 どう?
何だ?
(友人)あれだよ。 あれ。
データ麻薬!?
(友人)気持ちいいらしいんだけど どうなんだろうね?→
1回 試してみたら? えっ? いいよ 俺は。
・(パトカーのサイレン) (男性)うわっ ヤベっ!
(サイレン)
セキュリティーだ。 (警察官)はい。 動かないで。
あ~ やっぱり ほとんど ドッペルか。→
あっ いた。 追うぞ!
(サイレン)
あ…。
フゥ~。
うん。
おっ 出た 出た。 (モニターの音声)「フラクタルとは→
22世紀の科学をもって ネットワーク化された→
数兆の計算機の総体です」
何だ 教科書か。 音楽データだったら よかったのに。
(モニターの音声)「フラクタルターミナルを 体内に埋め込み→
高々度 浮遊サーバーに ライフログを→
定期的に 送信することによって→
全ての人々が平等に基礎所得を 受け取ることができます」→
「働かなくても 生活が保障される→
争いとは無縁の世界」→
「フラクタルこそが 人類が生みだした→
22世紀の神なのです」
フラクタル・システムが 確立されたばっかのころか。
古典も いいとこだな。
《この教科書の望む未来は 確かに やってきた》
《まっ おっしゃるとおり ほぼほぼ快適》
うーん。
《誰かと触れ合わなくても たいてい うまく やっていける》
《ちょっと 退屈ではあるけど→
これ以上の何かがあるとも 思えないし》
・(チャイム) うん?
・5時の祈りの時間です。→
あなたの現在地から 導きだされる→
僧院の方角は…。 はい はい。
・右前方 約10度です。→
さあ 祈りを捧げましょう。
《多少 面倒なことといえば これくらいのもんだ》
・まばたきをせず 穏やかに。
ん?
えっ!? うわっ!
何だ? うわっ!
あれって…。
女?
たっ 大変かも。
えらいことに… わっ!
あっ 痛っ!
あ…。
うわっ!
《そんなはずないって 分かってる》
《でも…》
《思ってしまったんだ》
《彼女は 飛べるのかもしれないって》
ん…。
危なっ!
見つからないみたいだな。
うわっ あっ!
痛っ 痛てて…。
いた。
んっ。
どうしよう。
うわっ! うっ!
やれやれ… あっ。
あ… 君 ちょっと ねえ!
息は してる。
女の子だよな。
あっ ケガ?
ああ…。
うあ… えっと。
・(飛行船のエンジン音) あっ!
・(フリュネ)う…。 ん?
(フリュネ)うん…。 あ…。
(フリュネ)あ…。
あっ 無理しないで ケガが…。
こ… こんにちは。
(フリュネ)こんばんは。
あ… そっ そうだね。 もう夜だし こんばんは。
痛い。 あっ 痛い!?
あっ そうか。 じゃあ 早く治療を…。
えっ? えっ!?
えっと。
シッ! (ジャッキーの鳴き声)
・(父)おかえり クレイン。 うわっ!
(母)どう? 楽しかった? うん… まあ それなりに。
(ジャッキーの鳴き声) うわっ!
(母)どうしたの? ジャッキー。 あっ あのさ→
今日は ちょっと 集中したいから 1人にしてくれないかな?
いいでしょ? ごめん。
(父)何だ? いきなり。
(母)そうなの? まあ そう言うなら。→
パパ。 (父)ああ じゃあ おやすみ。→
夜更かしするんじゃないぞ。
も… もういいよ。 入って。
お邪魔します。
本当に病院にアクセスしなくて 大丈夫?
(母)そうだ。 言い忘れてたんだけど。
うわっ! (母)クレイン!?
(父)おい 誰だ? その子は。 あっ いや…。
フリュネと申します。 礼儀正しっ!?
(母)やだ その子 ケガしてるじゃない。
あっ いやいや いいから あの とにかく 今日は ごめん!
(父)ちょっと待て クレイン…。
フゥ~。 今のは ご両親のドッペルですか?
えっ? ああ うん。 それと ジャッキー。 うちの犬。
あなたは自分の家族を 自分の意思で消したのですか?
家族って 大げさだな。 ただの ドッペルじゃないか。
なるほど。 そうだ。 ケガ。
え~っと 薬箱。
擦り傷くらいなら これで。
どわー!
後は 自分でやりますので 結構です。
背中など 細かな擦り傷が たくさんありますので。
はっ! わっ!?
そ… そう。 じゃあ とっ 取りあえず 上に行ってるから。
後は 自分で→
よろしく。
ハァ~。
変な子。
でも…。
何か いいな。
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