As primeras 200 linias.
僕は呪われてる
大昔の出来事のせいで
話は こうだ 昔 ある家族がいた
父親は音楽家で——
家族はみんな 歌や踊りが大好きだった
でも父親の夢は 世界中で歌うこと
ある日 ギターを手に 家を出たきり——
戻らなかった
母親には——
夫を想って 泣くヒマはなかった
音楽のすべてを 人生から閉め出し——
娘を育てる道を探した
そして一生懸命 靴作りを学んだ
作るなら お菓子や花火でも よかったはず
レスラーのパンツとか
でも違った 彼女は靴を選んだ
娘にも靴作りを教えた
のちに 娘の夫にも教えた
孫たちも加わった
家族が増えて 商売も広がった
音楽は家族を 引き裂いたけど——
靴は1つにした
その母親こそが 僕の 曾々祖母 ひいひいばあさん ママ・イメルダ
もうだいぶ前に死んだ
だけど今でも話す
彼女の話を 毎年の〝死者の日〟にね
そして その娘が 僕の曾祖母 ママ・ココ
やあ ママ・ココ
元気かい フリオ
僕の名はミゲルだ
ママ・ココは ちょっと忘れっぽいのさ
でも話すと楽しいから いろいろ話す
前の走り方
今は こうだ ずっと速いよ
勝者は ルチャドーラ・ココ!
エクボは左だけ
あり なし あり…
いいからお食べ
僕のおばあちゃん ココの娘だ
ヤセてるね もっと食べなきゃ
要らない
タマーレはどうかって 聞いてるんだよ
要る
そうこなくちゃ
おばあちゃんは 代々の掟を守ってる
音楽禁止!
音楽禁止!
音楽禁止!
音楽禁止はメキシコ中で うちだけだ
みんなはいい でも僕は…
早く戻って
うん 母さん
僕は家族のみんなとは違う
オラ ミゲル
オラ
グラシアス
ミゲル
やあ ダンテ!
お座り 伏せ
回れ ブルブル
グー・タッチ
いい子だ
音楽が大好きなのは 僕のせいじゃない
この人だ
エルネスト・デラクルス 史上最高の音楽家だ
この広場から——
彼は第一歩を 踏み出したのです
メキシコ史上 最も敬愛される歌手の道へと
このサンタ・セシリア出身の 無名の若者
でも音楽を奏でると 誰もが彼に恋をした
映画で主演し——
カッコいいギターを持ち——
空も飛んだ
最高の曲も書いた
僕が一番 好きなのは…
リメンバー・ミー
お別れだけど忘れないで
泣かないで
遠く離れても心に抱く
お前を想い 毎夜 歌うよ
リメンバー・ミー
旅立つけど忘れないで
哀しいギターの音は
この胸の想いを届けるため
また強く抱きしめるまで
みんなの夢を生きた人
でも1942年…
巨大な鐘に押しつぶされた
ほんと 憧れるなあ
彼を見てると時々 感じるんだ
何か つながりを
彼は音楽ができた
なら いつか僕だって
家族が問題だけど
おいおい 坊主
身の上話より磨けよ
そうだね ごめん
家では こんな話 できないから
俺なら家族に バシッと言うぞ
〝おい 僕は音楽家だ〟って
言えないよ
でも音楽家だろ?
どうかな 人前で 歌ったことないし…
デラクルスは才能を隠して 成功したのか?
違う
あの広場に立って 人に音楽を聴かせた
見ろよ 今夜の準備だ
死者の日の 音楽コンテストさ
夢を叶えたきゃ出場しろ
家族に怒られちゃうよ
それが怖いなら 一生 靴を作るんだな
デラクルスは何て言った?
〝チャンスをつかめ〟?
腕前を見せてみな
俺が最初の客だ
ミゲル!
おばあちゃん
何してるんだい?
孫に手を出すな
俺は ただ靴磨きを…
楽団 マリアッチ 野郎! 何された?
ギターを見せてくれた
恥知らず!
あたしの孫は 天国から 舞い降りた天使だ
用はない
マリアッチにはね 孫に近づくな
かわいそうに もう大丈夫だからね
こんな所に来ちゃダメだ
さっさと帰るんだよ
広場には連中が ゴロゴロしてる
はい ベルト伯父さん
こら シッシッ!
ダンテだよ
のら犬じゃないか つきまとわれる
サンダル 拾って
〝リヴェラ靴店 創業1921年〟
息子がマリアッチ広場に
ミゲル
ダメと言われてるでしょ?
靴磨きを
音楽家のな
広場は稼げるんだ
おばあちゃんが ダメと言ったらダメだ
今夜も?
今夜?
広場でコンテストがあって——
僕も…
出たいの?
てか 出ようかなって…
何か才能がなきゃムリ
靴磨きでもすっか?
今夜は死者の日だ 外出なんか
家族で過ごすんだよ
祭壇部屋へ おいで
何だい その顔は
死者の日は年に一度 ご先祖様が帰ってくる日
この世へ渡れるように 写真を飾るんだ
大事なことだよ
飾らないと来られない
生前 好きだった物も いろいろ お供えしてね
すべては家族が 再会するため
お前も出かけずに…
どこ行くの?
終わったかと
困った子だね
家族なら 家族の そばにいるんだよ
あんなふうには…
ママ・ココの父さん?
言うな 忘れるべき男だ
でも…
僕は ただ…
父さん?
帰ってきたの?
母さん 落ちついて
父さん 帰ってくる?
いいや でも大丈夫 あたしがいるから
あんた 誰?
休んで
厳しくするのは お前のため…
ミゲル?
ミゲル?
どうしたもんかね
そうだ それが一番だよ
お前か
早く中へ入って ダンテ
困った奴だな 聞こえちゃうよ
聴いてほしいけど
お前じゃね
カンペキ
〝リメンバー・ミー〟
〝デラクルス ベスト集〟
歌わずには いられない
音楽は私の中に宿ってる 音楽こそ私そのものだ
つらい時には ギターを爪弾く
世間はルールに従う
だが私は心の声に従う
時に——
ふと耳にした歌に 心を奪われる
つのる想い
届きそうで届かない
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